日本デイケア学会第29回年次大会 兵庫大会 社会の中のデイケア ミーニングフルに始める/続ける/終える

大会長

四本かやの(神戸大学大学院保健学研究科)

大会顧問

橋本健志(橋本健志クリニック院長/神戸大学名誉教授)

会 期

2024年 12月7 日(土)〜 8日(日)

会 場

神戸商工会議所会館(神戸市中央区港島中町6-1)

大会長挨拶

 令和6年12月7日(土)と8日(日)の2日間にわたり、ポートアイランド(会場:神戸商工会議所会館)において、第29回日本デイケア学会年次大会兵庫大会を開催します。大会テーマは「社会の中のデイケア~ミーニングフルに始める/続ける/終える~」です。

 日本デイケア学会は、平成8 (1996)年に前身である日本デイケア研究会として発足し、デイケアの発展と向上を目指し、学術研究の促進および会員相互の交流の推進を目的に進んできました。精神科デイケアが地域精神医療保健福祉の主な資源だった時代から、それぞれの時代や地域のニーズを満たすデイケア実践活動が展開されてきました。最近は、就労支援や地域支援などサービスが増加し、細分化され、全体として地域精神医療保健福祉資源は豊かになったことで、デイケアは“淘汰”の時代になったと言っても過言ではないと思います。

 精神科デイケア等は、有資格者すなわち専門職で構成される治療チームが、医療・リハビリテーションサービスを提供する場です。標準治療として認められている精神科デイケア等には、無資格者の提供するサービスよりも専門性が高いことがステイクホルダー、すなわち社会から求められます。その質の高いサービス提供のために、私達専門職は知識と技術を更新し、実践を振り返り、共有し、切磋琢磨しています。その上で、選ばれるデイケア、生き残るデイケアとはどんなデイケアなのでしょう。

 まずは、この学会に参加した専門職やデイケア利用者が、デイケアの開始・継続・終了を「なんとなく」「漫然と」するのではなく、「ミーニングフル(有意義)に」できるように考えや想いを共有し、ひいては日常のそれぞれのデイケア実践がよりよいものになること、さらにはデイケア・デイサービス従事者など医療保健福祉関係専門職がミーニングフルにこの仕事に取り組むこと、それが新たなスタートになることを期待します。

 自信をもって専門的な精神科デイケア等を提供できるデイケア実践者と、その実践者を育み成果を享受する当事者専門家とのCo-designにより本大会を構成します。大会期間中にCo-designを深めていくためにも、ぜひ多くの専門職・当事者専門家にお集まりいただけますことを祈念します。

 ご協力いただいている皆様に、心から感謝します。関係者一同、師走の神戸で皆様を心からお待ちしております。

第29回日本デイケア学会年次大会兵庫大会
大会長 四本かやの
神戸大学大学院保健学研究科・作業療法士

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